みなさんは、ドライクリーニングがどんなものかご存知ですか?

「”ドライ”というからには液体は使っていないのかな?」
「それってちゃんと洗っているの??」
「ドライマーク用洗剤で洗うのは違うの?」
なんて思っていませんか?ほとんどの方がくわしくご存知ないかもしれません。

家ではできないクリーニング

ドライクリーニングとは、水のかわりに専用の溶剤を用いることで、
衣類の色落ち・型崩れ・縮みを発生させないようにする洗濯
方法です。
たとえば石油系のドライクリーニングでは、石油から作られた溶剤を水のかわりに使って洗濯することになります。

ご家庭では、水で洗うしか洗濯方法がありません。
一般に市販されているドライ衣料用洗剤は、水洗いでもなるべく型崩れや縮みが起こらないよう工夫したもので、
「ドライクリーニング」とは言えません。

衣類には「油汚れ」が多い。

ドライクリーニングが得意なのは油を含んだ汚れの除去です。
衣類には、脂肪酸=人の体から出る皮脂の汚れ はもちろん、
排気ガスといった大気の汚れにも油分が含まれているため、目に見えなくても油汚れが多く付着しています。
ワイシャツの襟や袖の黒い汚れのような、日々の着用で付着する油汚れをドライクリーニングでは簡単に取り除くことができます。
またドライクリーニングでは専用の機械でかかる遠心力で、型崩れを防ぎながら強力に汚れを落とします。

型崩れや縮みをふせぐ、「ドライクリーニング溶剤」ってどんなもの?

洗っても「色落ちしない」「型崩れしない」「縮まない」ドライクリーニングの溶剤とは、どのようなものなのでしょうか?
ここでひとつ実験をしてみます。
同じ容器に、ドライクリーニング専用の溶剤を入れたものと、水道水を入れたものを用意し、
そこにそれぞれ同じティッシュをいれて蓋をして、30秒振ってみます。
結果が次の画像です。

ドライ溶剤ではティッシュは原型をとどめ、水道水の方ではティッシュはボロボロになってしまいました。
ちなみにドライ溶剤ではお札を入れても印刷がにじんだりしません。
このように、ドライクリーニングで使用する溶剤は、
衣類の繊維を傷めず、色落ちや型崩れ・縮みをふせぐことができるのです。

ドライクリーニングと水洗い

目には見えなくても実は付着している油汚れ。お気に入りの服がドライクリーニングに対応していたら、
ぜひクリーニング店でのドライクリーニングをお試しくださいね。
きりいではドライクリーニング臭のしない洗いにこだわっています。


今回はドライクリーニングのメリットについてお話ししましたが、ドライクリーニングも万能ではありません。
ですから次回は水洗いについてお話ししたいと思います。