子供の頃って、思い出すと凄かったね。とにかく何もなかった。
今、会社内で仕事もせず大盛り上がりのテンコモリ。僕が小学校の低学年の頃の話題ですが、
今の若い子たちにはお伽話だね。
テレビは白黒で東京オリンピックまでなかった。
覚えているんが、ナゼ︖箱から動く画像がでるんやろう…でした。
わが家ではカラーテレビは大阪万博だったかな。
エアコンなんて呼び名もない。クーラーと呼んでたね。家に風呂もない。
冷蔵庫は電気じゃなく氷屋さんが車で売りに来る氷を
ノコギリでガシャガシャ切って、氷の塊を冷蔵庫に入れるのね。
だから母親は、「用もないのに開けるな」と怒鳴ります︕コレ、スゴイネ。
もっとビックリは、ロバのパンね。
ロバが荷車を引き引きパンを売りに来る。ロバ、ロバだぜ︕
ところが、このロバ止まる時があるのよ。「なんで止まったんや…」
見に行くと、ウンコをボタボタしてる。
ロバのウンコは大きいね。ビックリしたよ。そのウンコの後ろにパンが並んだ荷車があるのよ。
このパンを平気でみなさんがかうのよね。今じゃ考えられないね。ワッハッハ、楽しい時代。
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この頃、近鉄電車は伊勢が終点ね。鳥羽に行く時は、国鉄よ。
それもナントナント、蒸気機関車やに。SLってか。シューー、ガタガタ、ガチャガチャみたいな感じね。
ところがこの機関車は、突然シューーーーとか蒸気の汽笛︖みたいなんを鳴らすんだよね。
あまりにデカイ音にビックリするのね。僕は飛び上がるんです。
それを見るのが母は楽しかったらしく、いつも大笑いしてたね。
伊勢の花火もそうね。ドーンのデカイ音に飛び上がるのね。母はソレを楽しみにしてたなぁ。
その当時、マンガでは家にテレビがあってクーラーがあって洗濯機があってマイカ―まである。ウソだろ
そんな生活あるのかな… でしょ︖
ところが、突然そんな時代がやって来たね。
あの頃の10年は圧倒的なスピードで変化したね。この時代を知ってるからオモシロイ。
僕は15歳で名古屋へ行ったでしょ。さすが名古屋は違ったね。
あの頃、名古屋は市電なる乗り物があって、中日球場までは浄心から名古屋駅あたりを通って行くのよ。
市電って知ってるかな︖市電にクーラーなんてないから暑い︕
僕のオンボロアパートにクーラーなんてあるはずがない。とにかく名古屋の夏は暑いのよ。
凄い時代やね。汗まみれの青春時代だな
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生まれて最初の怪我はヤンチャだったので記憶があるかないかの頃、
アイロン台から飛び降りての骨折。これは覚えてる。
乳母さんにおぶってもらって病院に連れてもらってた。
小学校の低学年に父とクワガタ取りに山へ行って、河原で走ってたんやろね。
そこで衝撃の事件がたぶんサンダルなんだろうね。お茶碗は半分割れたのが左足首に突き刺さって動けない。
大量の血が噴き出して、父もメチャクチャ慌てていたのを覚えてる。アキレスまで突き刺さったね。
この時、父は茶碗を抜こうとする僕に「抜くな︕抜くな︕」と大声で怒鳴り、抱いてくれて
スクーターまで走ったな。凄いスピードで山を降りて病院まで。
後で「抜いたら血が噴き出す」が理由だったそうです。
あの時の、父の素早さは凄かったです。携帯電話がなかったから、救急車も呼べないよね。凄い時代やね。
昭和30年代。日本が元気のある時代。物はないけど、心がイキイキしていた時代。
夢を見て追いかけられた時代。僕はこの頃が懐かしくもあり、好きな世の中でした。