この半年、ありとあらゆる知恵を絞り
何とか家で生活できるようにと必死で努力を試みました

薬をすり鉢ですりつぶしコーヒーに混ぜて飲まそうとしたり、
父のベットでの様子が会社内のモニターで誰もが見れるようにしたり、
携帯でも同じ動画が見れるようにしました
少しでも変だと気が付けば誰かがなんとかする
これ、ありがたかったです


先日、ケアマネの中島さんがご挨拶にきていただきました
「 良く頑張りましたね 」と
お褒めの言葉をいただいたときは
涙で言葉が出てこない…
すべてを見ていた方ですから

その中で、「 この会社は素敵ですよ
私は、いつも感動していましたから

入退院を繰り返していたのですが、
退院後お父さんが戻られると
必ず皆さんが集まってこられて
「 お帰りーー 」と出迎えてみえました
なんと暖かい会社なんだと感動していました…

そうだね、最後も父を会社の正面から教会へ運んだのですが、
全員で見送ってくれました
弟夫婦もきてくれました 親父、良かったな

ヘルパーさんにも大変お世話になりました
毎日のバイタルチェックのノートには父の様子やいろんな事が記載されています
これを毎日チェックしていました 今では宝物です

僕の家は、母の宝物、香の宝物、父の宝物と記念館が作れそうです


いろんな方にお世話になりました
皆さんのお陰で、ここまでくることができました
僕だけでは、とてもとても… 本当に皆さんに感謝しています

母を失い、妻を失い、父まで失った もう、守るものがなくなりました
誰かのために生きてきたような人生だったような気がしています

一人になって、決めたことがあります

昔、子供の頃に住んでいた家の庭にはいちじくの木がありました
毎年おいしいのが収穫できました
木からいちじくを取って祖母とジャムを作るのが楽しみでした
みんな美味しいと大喜びです
あの光景を思い出しました
そうだ︕ 僕の家にいちじくを植えよう
親父だと思って育てよう
もう介護は出来なくなりましたが、いちじくを大切に育てよう

親父、忘れないよ…
僕の心の中では色褪せずに永遠に生き続けるよ

僕は、父が大好きでした

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